我が家の庭では、芝生の代わりにクローバーとイワダレソウをミックスして植えています。あえて芝生にしなかった理由は、コストがかかるのと水はけがいまいちな我が家の庭では、健全に保つのが難しそうだったから。
そこでまずは庭の土壌改良を兼ねてクローバーを植え、その後イワダレソウを加えました。今では2つの植物が季節ごとに交代しながら、庭を緑で覆ってくれています。
クローバーとイワダレソウの季節のリズム
クローバーは雪が溶けると、まだ肌寒い時期からすぐに葉を出し、すぐに葉を茂らせ、5月下旬から6月にかけて白詰草の花を咲かせます。


一方、雪に埋もれて葉がなくなり地下茎だけになったイワダレソウは、5月中頃から芽吹き、初夏には元気いっぱいに茂ります。夏の暑さでクローバーが弱る頃、イワダレソウがまるでバトンタッチするように庭を覆ってくれるのです。
緑の絨毯をつくるコツ:芝刈り機で刈る
緑の絨毯をきれいに保つには、芝刈り機で10日に1度ほど全体を低く刈るのがポイントです。丈を低く抑えることで、クローバーもイワダレソウも葉が小さく密集し、まるで緑の柔らか絨毯に。刈ることで風通しも良くなり、病気を防ぐことができます。
また、丈を長くしたままだと、コガネムシの成虫が卵を生みにやって来やすくなるので要注意です。



クローバーとイワダレソウの土壌改良効果
クローバーは、根に共生する「根粒菌」のおかげで窒素を固定し、土に栄養を与えてくれます。また、刈ったクローバーの葉を「草マルチ」として活用することで、土壌を豊かにする効果も。


一方、イワダレソウは根が地中深くまで伸びるため、土の排水性を改善してくれます(層岩効果)。この2つの植物の力で、我が家の庭の土は自然と肥沃になり、水はけも良くなっています。
踏んでも丈夫!庭の楽しみと子どもの思い出
クローバーとイワダレソウは踏んでも平気で、よく歩く場所の方が葉が小さく密になり、光を受けてキラキラ輝きます。
イワダレソウの小さな白や薄ピンクの花にはミツバチが集まり、庭での小さな観察会も楽しみの一つです。クローバーの白詰草は、子どもが小さい頃に花冠を編んだ思い出にもつながっています。

春先のクローバーのパッチワーク模様
普通のクローバーに混じって園芸種のクローバーも増えました。もともとは寄せ植え用に購入したもの。鉢の寄せ植えで楽しんだ後、庭に植え付けました。
園芸種のクローバーは、模様入りや赤紫がかった種類など豊富。春にはパッチワークのような景色が広がり、見ていて飽きません。





土壌改良と彩りを兼ねた、自然な庭づくり
クローバーとイワダレソウの組み合わせで、自然な緑の絨毯が育ち、土壌まで元気にしてくれています。費用面や手入れのラクさから選びましたが、結果的に大正解でした。自然な雰囲気の庭づくりに、ぜひこの組み合わせをおすすめします!
